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turbo717's Activity 

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Hampstead Heath

Hyde Park,Hampstead Heath

旅の絵をもとに随想しています。
本日はロンドン市 ハイドパーク(Hyde Park)、ハムステッド ヒース(Hampstead Heath)です。

ロンドンの居住性の高さ(住みやすさ)を、1人当たりの公園の面積で比較すると、東京都の市民1人当たりの公園面積2.4平米に対し、ロンドンは25平米と約5倍です。

都心のバッキンガム宮殿からわずかのところに新宿御苑の4倍以上270万平米のハイドパーク(Hyde Park)とケンジントンガーデンズ(Kensington Gardens)、190平米のリージェンツ・パーク(Regent's Park)があります。
「ロンドンの公園はこの町に肺臓である」という19世紀のチャタム伯の言葉は今でも生きています。常時無料で公開されている博物館、美術館、格安の演劇公演や音楽会なども豊かな緑とともにロンドンの都市生活を潤いあるものにしています。

18世紀のイギリスの文豪、サミュレル・ジョンソンの言葉「ロンドンに飽きた人はこの世に飽きたのも同然だ。なぜならロンドンにはこの世のすべてが揃っているのだから。」は、少々オーバーながら時代とともに色あせるどころか、ますます現実味を帯びています。

上の絵はハイドパーク(Hyde Park)内、サーペンタン池(The Serpentine)と北方
を望んだものです。左の橋は、サーペンタン橋(Serpentine Bridge)で、橋を右に渡って(方向としては北)絵の後方、ハドソン・バード・サンクチュアリ(Hudson Bird Sanctuary)方向に歩を進めることができます。

下の絵は、ロンドン中心部から北へ歩いて1時間以内(地下鉄で約20分)ハムステッドヒース(Hampstead Heath)内の広大な森の丘 
を望んだものです。



ハイドパーク(Hyde Park)
広さは160万平米。西側のケンジントン・ガーデンと合わせると270万平米。
単純計算でいくと、周囲7km。6分/kmのジョグですと、42分かかる広さです。(東京ドームの約60倍です。)

因みにNYのセントラルパークは4kmx800mの矩形の公園で、面積は320万平米になります。

かってはウエストミンスター寺院(Westminster Abbey)の領地で、貴族が鹿狩りを楽しんだ森林の一部がそのまま保存されています。
1637年に公園として一般に開放されました。散策路が敷かれ、水鳥の宝庫サーペンタン池(The Serpentine)や、騎馬専用道ロットン・ロウがあります。園内には数々のモニュメントやマーブル・アーチなどの凱旋門があります。

北東端には、言論の自由を実践するスピーカーズ・コーナがあります。

ハムステッド(Hampstead)
ロンドンに近い高級住宅地。
自然環境を守りながら住宅開発に成功した町です。
自然と人間の共生を考えるうえでとても重要な町となっています。世界中から視察団が絶えることがありません。

地下鉄の駅ハムステッド(Hamstead)に続くハムステッド・ハイ・ストリートが街のメインストリートで、カフェやレストラン、センスのいいショップがずらりと並びます。大通りから一本それた通りにもしゃれた店が点在します。

街の北側にハムステッド・ヒース(Hampstead Heath)が広がります。住宅街の中の著名人が住んだ家には、名前と居住した年代が刻印されたプレ^ト、ブルー・プランクが掛けられています。

その主なもの・・
ケンウッドハウス(KenWood House)
18世紀にマンスフィールド伯爵のためにロバート・アダムがつくり直したという新古典様式の建物。
現在は「イングリッシュ・ヘリテージ」(英国の文化遺産)に指定されています。かつて、夏目漱石がロンドンに滞在した折にも訪れた逸話もあります。

キーツ・ハウス (Keats House)
1818年から20にかけての詩人ジョン・キーツの住まいです。
詩人とその家族、友人たちの遺品が展示されています。キーツ記念図書館 (8,000冊)は予約制です。

フェントンハウス(Fenton House)
ウィンドミル・ヒル(Windmill Hill)にあります。
1693年に建築されたハムステッドでももっとも古い館です。1793年に購入した商人の名をとってフェントン・ハウスと呼ばれています。所有者は幾代か変わっています。最後の所有者はレディ・バイニング(Lady Binnnig)という人で、1936年から1952年まで所有、彼女の死後、ナショナル・トラストへ遺贈されました。

さて、ハムステッドヒース(Hampstead Heath)
ロンドンでも最大の公園のひとつ。
ナショナルトラスト運動で、開発を逃れた地域です。大きなな森がそのまま残っています。

ナショナルトラスト運動・・
19世紀も終わるころ、この地域への地下鉄の延長、地下鉄駅の建設の話が具体的になってきましたので、ヘンリエッタ・バーネット女史らは、1900年、投機的ディベロッパーの蚕食と破壊からハムステッドヒースを守るため、委員会をつくりました1903年の6月には話を具体化し、ヒースの土地、80エーカーを買収してロンドン州へ寄付し、緑地として残そうとしました。

 


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